全司法本部活動日記 (Blog)

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特定秘密保護法案反対で官邸前

 本日夜、特定秘密保護法案が衆議院を通過しました。官邸前や国会正面玄関前、衆議院第2議員会館前で反対行動が夜遅くまで行われました。

 戦前の裁判所では、職員が私用で国内旅行する場合でも「あらかじめその所在を届け出」をさせたり、「家庭内の状況、購読している書物の名前、交友関係」などを当局に提出させていた、という事実がありました。つまり、当局が特高警察ばりの素行調査を行っていたということです。

 戦前、特に戦時中は、治安維持法という名だたる悪法によって、国民の表現の自由はまったくと言っていいほど奪われ、国家に不都合なことを言ったり、書いたりすると死刑になることまでありました。今回の特定秘密保護法案は、その再来とも言われています。だからこそ、労働組合のみならず、日弁連日本ペンクラブ、テレビキャスター、憲法・刑法学者、演劇人などなどが反対を表明しているのです。

 特定秘密保護法案の12条から17条にかけて、公務員の適正評価に関する条文があります。その内容を大まかに言うと、特定秘密(何が特定秘密かは各省大臣の裁量で決められる)を取り扱う公務員が適正かどうかを評価するわけですが、具体的に言うと、その調査内容の一部に、配偶者の有無や事実婚かどうか、父母や子ども兄弟姉妹、同居人などの氏名、生年月日、国籍、その人たちの犯罪歴、精神疾患などなど、さらに飲酒についての節度というものまであります。確かに治安維持法と同じだということが言えると思います。

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