全司法本部活動日記 (Blog)

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全法務旗開き

8日の夜、全法務(全法務省労働組合)の旗開きに、本部メンバー全員で参加しました。

全司法が正式な旗開きをやらなくなって(昨年から在京の組合員中心に復活させていますが、まだまだ初歩的)久しいのですが、全法務はずっと継続しておられます。

参加者も本部・在京の組合員、地本の委員長等のほか、法務省の幹部職員や国会議員なども出席される格式の高い行事となっています。

私も「兄弟組合」を代表して、来賓挨拶をさせていただきましたので、以下に要旨をご紹介しておきます。

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新年おめでとうございます。今年も「兄弟組合」として、各級機関の役員同士はもちろんのこと、全国各職場で組合員相互の交流を進めていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

さて、全司法が結成されたのは1947年1月25日です。その年の5月に施行された日本国憲法のもとで、三権分立が確立されたのにあわせて、12月に全法省の仲間が分かれてできたのが全法務だということで、以後、お互いに「兄弟組合」と呼び合ってきました。

つまり、戦前の憲法のもとでは三権分立ではなく、司法省の傘下にあったわけです。裁判所は「天皇の裁判」をやる組織で、軍に関する事項も、行政に関する事項も裁判をする権限を持っていなかった。その一方で、時には国民の人権を抑圧する役割も果たしてきました。

今の憲法になって、公務員は「国民全体の奉仕者」となりました。戦争法の強行成立に関わって「立憲主義」という言葉がクローズアップされていますが、私たちも「立憲主義」のもとで仕事をしています。憲法を実行するのが公務員の仕事だということです。とりわけ、法務省や裁判所は人権を守り、憲法が予定するこの国の法的安定性を守るために存在する役所だと思います。

また、今の憲法のもとで、私たちは全人格的に国に従属する「天皇の家来」から、自らも人権が保障される「公務労働者」になったのです。いずれの意味でも、憲法こそが私たちの「立脚点」です。

今年は、私たちが関わっている様々な運動で「憲法を守る」ことがキーワードになると思います。大切なことは、憲法を守ることによってこそ、賃金も増員も、私たちの要求実現の展望も本当の意味で見えてくるのだということです。

この分野でも手を携えて、新しい展開を見せ始めた国民的な運動に結集していきたいと思います。今年も、よろしくお願いします。 

(中矢)

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