「裁判所の人的・物的充実に関する請願」衆・参両院で採択・通算24回目
第201通常国会において、全司法がとりくんだ「裁判所の人的・物的充実に関する請願」は衆・参両院で採択されました。通算24回目(24年目)の請願採択となります。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
引き続き、「国民のための裁判所」実現に向けて奮闘します。
要旨
国民の権利意識の高まりや企業の経済活動の領域が拡大していく中で、裁判所には多数の紛争が持ち込まれ、その内容も複雑・困難なものになっている。これらの紛争を公正・迅速に解決し、国民の権利が十分に保障され、自由で豊かな社会を実現していくためには、利用しやすく信頼される裁判所の存在が不可欠である。裁判員裁判を始め、労働審判、成年後見、被害者保護などの新たな制度が数多くつくられたほか、近年は子供の福祉のための裁判所機能の充実が求められるなど、裁判所が果たすべき役割はこれまでになく広がっている。こうした手続を定着させ、全国津々浦々の裁判所で安定的に運用していくことで、国民の期待に応える裁判所としていくことが必要である。事件を公正・迅速に解決する裁判所の機能を強化するためには、裁判官・裁判所職員の人的体制の整備、庁舎設備の充実、老朽化している施設の改善、バリアフリー化などの裁判所施設の充実が不可欠である。
ついては、国民の裁判を受ける権利を拡充していくため、次の事項について実現を図られたい。
一、国民がより利用しやすい司法の実現のために裁判所予算を増額し、
1 裁判所職員の人的体制を整備すること。
2 裁判所施設を充実させること。