全司法本部活動日記 (Blog)

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全司法本部から新採用のみなさんへメッセージ ③

 裁判所に採用されたみなさん、おめでとうございます。本部委員長の門田と申します。

 

みなさんは裁判所に入られて、各職場に着任されたところだと思います。着任された感想はどうですか。思ったより明るい雰囲気だったとか、そうでもなかったとか、気さくな人が多かったとか、気難しい感じだったとかいろいろあるかと思いますが、これからの長い裁判所の生活が意義あるものとなることを祈念してやみません。

 

さて、私は裁判所に入ってから30年以上もたった人間です。そのころの職場と今の職場は、随分変わってきたなと思っています。変わったなと思うことの一つに、女性職員の占める割合が高くなり、男女平等の意識が高くなってきたことが挙げられます。昔は封建的な考えの職員が多くて、女性へのセクハラ的な行為も多々ありました。今のように育休制度もなく、産休前後に各4週間程度の休みしかとれなかったので、出産する職員は苦労の連続でした。また、公私混同で若い人が私用や雑用によく使われたりもしていましたし、先輩や上司から無理難題を押し付けられることもありました。さらに、かつては、裁判官や事務局長など上役の覚えめでたい人は、昇進が早かったり、異動でも特別に扱われたり、ということもよくありました。今では考えられないことだと思います。もちろん全司法は、そういったことを解消するために運動を続けてきたわけで、その到達点(結果)が現在の裁判所の職場ということになります。

 

一方、今、気になることとしては職場のコミュニケーションがうまくいっていないということがあります。裁判所はいずれの部署もチームとして仕事をしていますから、定期的に打ち合わせや協議会といったものが持たれていると思いますが、日常の会話が少なく、同じ部や係でありながら隣の人がどんなに忙しくても「我関せず」という雰囲気が大都会を中心に広がっているように感じます。

 

全司法は、国民のための裁判所の実現とあわせてよりよい職場環境改善のとりくみをめざしており、そのためには、職場で自由闊達な意見交換などができる雰囲気や、職員同士の会話ができる職場づくりが大事であると考え、そのための運動にも力を入れています。また、最高裁をはじめ各高裁や地家裁当局も全司法本部だけではなく、各地連や各支部との間で交渉や折衝を行って、職員の労働条件などについて問題意識を率直に述べあい、様々な政策面での建設的な意見交換などを行っています。

 

このようによりよい職場をつくっていくために全司法は欠かせない存在となっています。みなさん、仲間が増えるということは楽しいうえに知見も広がり、様々な人との交流がふえ心も豊かにしていくことにつながると思います。そのために全司法は必ず役に立つはずです。

 

みなさんの加入を心よりお待ちしています。

 

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Profile

 門田 敏彦

 裁判所書記官福岡地方裁判所所属)

 1976年採用

 1957年7月4日生