全司法本部活動日記 (Blog)

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労働者派遣法

今日(9月1日)の昼休みは、雇用共同アクション主催の労働者派遣法改悪反対の国会前行動に参加しました。

現在国会にかかっている労働者派遣法「改正」法案は、派遣は「一時的・臨時的な代替手段」で、正社員が本来の形だという労働法の基本を壊すもので、正社員の派遣への置き換えをさらに促進し、派遣の身分を固定化して「一生派遣」の社会を作るものだとして、すべての労働組合が反対している法案です。

そして、この法案も「戦争法案」と同様、なんとかして今国会で成立させようとする政府・与党と、これに反対する運動との間で大きなヤマ場を迎えています。

この法案の施行日は「9月1日」、つまり今日です。

「労働契約申込みみなし制度」(「違法派遣」と知りながら派遣社員を受けて入れている場合、違法状態が発生した時点から派遣先が派遣社員に対して直接雇用を申し込んだものとみなし、派遣社員が申込を承諾した場合、派遣先はその承諾を断ることができず、派遣元と派遣社員が契約している雇用条件と同一条件で雇用を行わなければならないという制度)の施行が10月1日になっていることから、この制度が施行される前に「法改正」をしてしまい、一度も施行せずに、これを葬り去ろうというのが、財界の意向を受けた政府・与党の狙いだったわけですが、そのために設定した施行日を法案が成立する前に迎えてしまうという事態になっています。

これは、労働組合等の運動で、政府・与党の思い通りの審議ができない状態を作り出しているということで、今日の行動でも参加者から「お前(法案)は、もう死んでいる」「廃案に向けて王手をかけている」「労働法制改悪法案は、何一つ通っていない」という状況を作り上げてきていることが報告されました。

日本の格差と貧困の最大の原因は、派遣労働の規制を緩和したことだと思っています。これをさらに推し進める法案は、「戦争法案」ともども廃案にしたいと思います。

 ☆ 今日は第2回中央執行委員会。第1次組合員拡大強化月間の方針について議論しました。

(中矢)f:id:zenshiho_blog:20150901115741j:plain

※ 以上、9月1日時点で書いた原稿です。