全司法本部活動日記 (Blog)

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少年法課題で漆原議員に要請

今日(25日)の午後、井上副委員長、全司法少年法対策委員の伊藤さん、山野井さんと一緒に、少年法の適用年齢引き下げの課題で、公明党の漆原良夫衆議院議員に要請に行きました。議員は衆議院の法務委員で、毎年、全司法大運動署名の紹介議員になっていただいています。

議員ご本人とお会いすることができ、少年法リーフや「アンケートのまとめ」などを手渡したうえで、適用年齢引き下げ反対の全司法の立場を訴えたところ、開口一番「私も、みなさんと同じ考えです」と述べられました。

また、「年齢を引き下げて、若年者の更生の機会を奪うことは大きな問題です。保護処分は大きな成果をあげており、大事だと思います」「急いでやる必要はなく、じっくり時間をかけて法制審で慎重に議論すべきだと思います。まずは、公選法で選挙権を行使して、それから、民法で社会的にも成人だということになってから、その後で少年法をどうするか考えるのが順序でしょう」と述べられました。

同席した伊藤さん、山野井さんから現場の実情や調査官の思い等を伝えた後、重ねて、私の方から、家庭裁判所が少年の更生のために重要な役割を担っていること、全件送致主義によって手続きの入口で人間諸科学の専門家である家裁調査官が少年と向き合うことの意義、そうしたしくみも含めたパッケージとしての保護処分の必要性を述べました。

議員からは「みなさんからお聞きしたこともふまえ、良い方向になるようにがんばります」と言っていただきました。

(中矢)